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中古車でも走行距離が少ないのはなぜ?その理由や購入時の確認事項を解説

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走行距離少ないのは、なぜ?

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中古車でも走行距離が少ないのはなぜ?

中古車市場で車を選んでいて走行距離が少ないものを見かけたとき、「こんな少ない距離しか走っていない車には何か問題があるのでは?」と不安になる方もいるでしょう。

走行距離が少ない理由はさまざまであるため、問題がないものもあれば、少し気をつけなくてはいけないものもあります。

走行距離が少ない理由が何かを見極め、できるだけ質のいい中古車を購入しましょう。

中古車で走行距離が少ない理由

走行距離が少ない中古車が出回る場合には、次の6つの理由があります。

  • 近場での利用がメインだった
  • 試乗車として使われていた
  • 未使用車だった
  • 早めに売却する必要があった
  • 短期間で乗らなくなったまま放置されていた
  • メーターが偽装されている

【理由1】近場での利用がメインだった

遠出をする機会が少なく、近くの商業施設などへの移動がメインで使われていると、年式が古くても走行距離が少ないことがあります。

キズや利用頻度の面で見ると、一見よさそうな印象を受けるかもしれません。

しかし、1回の移動距離が少ないと、エンジンオイルが温まる前にエンジンを停止していることからエンジンオイルが適切な状態を保てず、走行距離の少なさに対してエンジンへの負荷がかかっている可能性があります。

年式が古くて走行距離が少ない中古車を検討する場合には、販売業者にエンジンの状態を確認しておくといいでしょう。

【理由2】試乗車として使われていた

中古車市場では、試乗車として一定期間使われていた、数百〜4,000km程度の走行距離の車が流通することもあります。

試乗車の場合、短い距離での運転を繰り返し行われており、エンジンに負荷がかかっている可能性があるほか、複数の人が乗り降りすることでさまざまな部分に小さなキズがついていることも考えられます。

エンジンの状態だけでなく、外装や内装も確認しましょう。

【理由3】未使用車だった

未使用車は、正式には「登録済み未使用車」といい、新車登録は行われているものの走行したことはない車です。

ディーラーの売り上げ実績を作るなどの理由から自社で買い取り、その車をオークションにかけるなどして中古車市場に流します。

扱いは試乗車と同じ中古車になりますが、購入検討者による走行が行われてないため、試乗車よりも走行距離が少ない可能性が高く、年式が新しくて走行距離が数十〜数百kmのものがほとんどとされています。

【理由4】早めに売却する必要があった

次のような理由から、購入者が売却せざるおえない状態にあったことも考えられます。

急な売却が必要になる理由

・急な転勤や長期間の出張が決まり不要になった
・緊急で大きな資金が必要になった
・乗ってみるとイメージと違った
・リセールバリューがあるうちに売却したかった

この場合は、車自体に問題があって売却したわけではないので、意図して大きな欠陥が隠されているというケースは少なくなるでしょう。

【理由5】短期間で乗らなくなったまま放置されていた

一方で、使用頻度が低く、購入して少し使用したもののすぐに乗らなくなったが、特に売却する理由がなく駐車場などで放置していたパターンで走行距離が少なくなった可能性も考えられます。

たとえば、以下のような場合であれば年式が古くても走行距離が少なくなるでしょう。

  • 車検が切れたまま放置していた
  • 車検は更新していたものの、長年乗らずに放置していた

メンテナンスが充分にされていない可能性もあるため、メンテナンスノートなどを見て部品の補充や交換の状況を確認しなくてはいけません。

【理由6】メーターが偽装されている可能性もある

基本的に走行距離が少ないほうが中古車の価値が高くなる傾向にあり、走行距離が少ない価値のある車と思わせるためにメーターの数値の偽装を行う業者もあるとされています。

アナログメーターは巻き戻しがしやすかったこともあり、偽装が行われていました。

現在は、デジタルメーターや走行メーター管理システムの導入などによって、偽装しても後でバレてしまう可能性が高くなったことで偽装がしにくくなったとされています。

ただし、専用の機械を使用すれば巻き戻しができることもあるので、特に個人間での取引の場合は注意が必要です。

購入時の中古車の走行距離の考え方

一般的に、中古車の走行距離は1年で8,000〜10,000kmとされています。

購入する車の走行履歴を確認し、その走行年数に8,000〜10,000kmをかけた距離を目安にしましょう。たとえば、5年乗られていた中古車を購入する場合は、40,000〜50,000km程度の走行距離が基準となります。

「年式と比較して走行距離が少ない・多い」といったバランスが取れていない車は、メンテナンスが行き届いていない、通常よりも部品が消耗しているなどの可能性もあります。

中古車で走行距離が少ないものを購入する前に確認すべきこと

走行距離の少ない中古車を購入する際には、次のことを確認しましょう。

  • 走行距離が少ない理由
  • 今後かかるメンテナンス費用
  • 年式や整備記録
  • 実際に運転した感触

上記のことを確認しておき、できるだけリスクを減らした車選びをしましょう。

走行距離が少ない理由

「中古車で走行距離が少ない理由」で前述したように、走行距離が少ない理由はいくつかあります。

理由次第では、各部品が走行距離に比べて消耗している、細かなキズなどが多数ついているといったことが起きている可能性も考えられます。

中古車販売店などの購入店舗で、できる限り不安なことについての情報を得ておきましょう。

今後かかるメンテナンス費用

年式が古くて走行距離が少ない車のなかには「長年放置されていて、定期的なメンテナンスを受けていなかった」といった車もあり、購入費用は安くても、すぐに大掛かりなメンテナンスが必要で多額の費用がかかる場合もあります。

購入前にこれまで行われたメンテナンスの履歴を確認して「乗り続けていく期間でメンテナンスにいくらかかりそうか」という、だいたいの費用を把握しましょう。

部品の交換は走行距離や年数が目安になっています。

たとえば、エンジンオイルは6か月〜1年での交換が推奨されています。また、バッテリーの寿命は2〜3年とされており、長い間交換されていないと劣化してエンジンがかかりにくくなります。

年式や整備記録

年式や整備記録は、走行距離が少ない理由を知る大きなヒントになります。

年式を確認することでおおよその走行距離が予測できるので、一般的な目安と比較できます。

また、整備記録は説明書などと一緒に保管されているもので、これまで受けたメンテナンス(部品の交換頻度など)の履歴が確認できます。メンテナンスを行ったが記述していないという場合も考えられますが、ある程度のメンテナンスの有無を認識できるでしょう。

前述のメンテナンス費用を把握するうえでも参考になります。

実際に運転した感触

中古車の購入時でも、試乗できるのなら試乗すべきです。

年式などの情報も大切ですが、購入予定の車を実際に運転してみないとわからないこともあります。購入後のトラブルを避けるためにも、販売店に依頼してできる限り試乗しましょう。

中古車の購入時に走行距離以外で見るべきポイント

中古車の購入時には、次のような走行距離以外にも見るべきポイントがあります。

走行距離以外に見るべきポイント

・修復歴がある車や冠水車ではないか
・車検が残っているか
・(実際に試乗して)想定のものと違いはないか
・信頼できる販売店か
・購入後の保証はどのようになっているか

走行距離ばかり見ていると、それ以外の面で抱えている問題を見逃すかもしれません。

中古車のちょうどいい走行距離は?

走行距離を重視して中古車を選ぶ場合には、以下の3つが基準となります。

中古車の走行距離の目安

状態のいい車が欲しいなら30,000km
値段と状態のバランスを考えるなら50,000km
安い中古車が欲しいなら100,000km

ただし、なかには走行距離が同じでも使い方やメンテナンスの頻度によっては当てはまらないものもあります。走行距離だけを見るのではなく、全体的に確認しましょう。

中古車の走行距離については、以下の記事で詳しく解説しています。

走行距離が少ない中古車すべてが悪いものではない

中古車の走行距離が少ない理由はさまざまです。

「短い走行が繰り返し行われていた」「メンテナンスされずに長年放置されていた」といった場合には注意が必要ですが、適度に乗られているかつ走行距離が短いものならいいものである可能性があります。

さまざまなことを比較検討し、メリット・デメリットの両方を理解したうえで購入しましょう。

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